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HAUのたね 暮らしの中の もの と こと。そこから生まれる服のこと。

Vol.8 朝のウクレレ時間/綿麻デニムのパンツ

写真・文:藁谷真生(HAU デザイナー) イラスト・挿絵:natsume

Profile
藁谷真生 Mao Waragai
デザイナー。1981年、東京生まれ。エスモード・ジャポンを卒業後、アパレルメーカーにて約8年にわたり数ブランドのデザインを担当。2011年、自身のブランド「BLANKET(ブランケット)」を設立。2019年より、CLASKA発のアパレルブランド「HAU(ハウ)」のデザイナーを務める。コンセプトは「大人のための日常着」。「HAU」は、ポリネシア諸語のひとつであるマオリ語で、「風、呼吸、生命力」などを意味する言葉。
Instagram @hau_clothes


ウクレレとの出会いは、かれこれ5年前の夏。湖畔に佇むキャンプ場を訪れた際、私たちのサイトの隣りにいた60代くらいのご夫婦の奥様が奏でる音色がきっかけでした。その日の前夜はあいにくの台風に見舞われ、夜にはタープが飛ばされ叫ぶ人もいれば、激しい雨風がテントを吹き付け、寝れずに朝を迎えるというまさに修羅場のような一日...。しかし台風が去った翌日、朝の太陽は本当にキラキラと輝き、昨夜とは比べ物にならない程の、まさに天国のような朝を迎えました。
そこにどこからともなく聞こえるギターのようなポロロンとした優しい音色。この音はどこから?!と周りをよく見てみると、お隣りの奥様が湖畔に向かってウクレレを練習している姿が! その神々しい姿に一瞬にして心を奪われた私は、いつか余裕が出たら絶対ウクレレを習う!と心に決めました。
そしてこの春から2人の子どもも晴れて小学生、中学生となり、少しだけ朝に余裕が出来た今、仕事が始まるまでの数十分間 You Tube でウクレレを習うことに。あの時キャンプで出会った女性のように、私もいつか湖畔でウクレレを弾きたいな〜という憧れを抱きながら、少しずつ練習を始めているところです。

ウクレレ
国産の famous 社のものを愛用中。 ボディの落ち着いた質感と小判形のフォルムが気に入っています。

綿麻デニムで作った定番のかたち

気付けば私のワードローブには、様々なデザインやかたちのホワイト系ボトムが俄かに増えている様子。この系統の色味のボトムはオールシーズン合わせやすく、一見同じようでありながらも微妙な色のニュアンスやシルエットの違いから、自然と増えていく?! 増えても出番の多い一軍アイテムなのです。今季作った綿麻デニムも、あったらいいな!が叶った一本。
denim pants "tapered"と同じパターンを用いて作った綿麻素材のデニムは、インディゴと比べて生地に硬さがない為、リラックスして履くことの出来る点がポイント。綿と麻、本来の素材が互いに色で感じられる雰囲気のある一着に仕上がったパンツは、股上はやや深め、腰回りはゆったりとボリュームを出したこなれ感のあるデザイン。裾に向かって少しだけカーブを付けたはずしの効いたシルエットは、程よく個性的なスタイリングに仕上げてくれるので、シンプルなトップスとの相性も抜群です◎
夏場は暑くてなかなか出番が少なくなるデニムですが、この綿麻デニムはデニムでありながらも適度に薄くて落ち感もあり、履き心地の良い一本。全体に施したグレーのステッチもさりげなく効いてます。

denim=
今季はピンクを取り入れたコーディネートが気になります。
ジュエリー
見た目よりもごわつかず、さらりとした履き心地。
noble
裾に向かってほっそりとしているメリハリのあるシルエット。

<<今回紹介したアイテム>>
denim pants "tapered" / cotton linen
knit tops "play" / ブラウン×ピンク
india stall "gingham check"

*商品名を掲載しているアイテム以外は、すべて私物です。

HAU連載1

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2023/04/14

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