メイン画像
猫と男 東京で生きる男と、共に暮らす猫。ふたりの距離感から垣間見える、唯一無二の物語。

番外編:猫と男の寝正月

写真・文:加藤孝司 編集:落合真林子(OIL MAGAZINE / CLASKA)

この間新年を迎えたと思ったら、あっという間にもう2月。今年の新年はお正月気分がなかなか抜けない人も多かったと聞きましたが、みなさんはどんなお正月を過ごしましたか?

今回の猫と男は、猫と男の寝正月をテーマにお送りします。 このテーマを思いついたのは、我が家の愛猫が本当に気持ち良さそうに寝ている姿を見たからでした。

猫という呼び名の由来には諸説あるようですが、<寝る子=ねこ>の名の通り、本当に寝ることにかけては天才です。一日に16時間以上寝るとも言われています。 寝る猫の隣にいるだけで眠たくなってきて、ついついつられて眠りに落ちてしまう人も少なくないのではないでしょうか?

日本の正月は、特に僕が暮らしている東日本は、ここ数年晴天の日が多いように思います。
冬の太陽は夏と比べて高い場所を巡らず、一日中低い位置を移動していきます。
そのせいもあり、天気がいいと冬場は部屋の奥の方まで太陽の日差しが届いてきますよね。 そうすると猫にとっては窓辺だけではなく、部屋の至るところが最高の居場所といわんばかりに、部屋の中の色々なところでごろごろしています。

本来は夜に狩りをしていた野生動物であった頃の名残から、日中眠って深夜の狩りに備えて休息をしている猫たち。

そんな日中に気持ちよく眠る猫たちの寝姿が目の前にある自宅勤務が中心のフリーランスである身にとっては、その姿は目の保養でもあり、時に目に毒。
仕事をしなければならないのに、ついつい添い寝、そして午睡の中へ……。

普段であれば働く男にとって罪悪感の伴うお昼寝ですが、日本国民であればすべての人(おそらく)が自宅でゆっくり過ごすお正月ともなれば、天下泰平、誰の目も気にすることなく寝正月と称して、寝子よろしくゴロゴロ昼寝をすることができます。

そんな僕もご多分に漏れず、たっぷりと寝正月を楽しみました。

このテキストを書いているそばで、今日も気持ちよさそうにお昼寝をしている愛猫の姿に、日常の幸せを感じずにはいられません。


前の回を見る <  > 次の回を見る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

2022/02/01

  • イメージエリア

  • テキストエリア

    CLASKA ONLINE SHOP

    暮らしに映えるアイテムを集めた
    ライフスタイルショップ

    CLASKA ONLINE SHOP